『車夫2』 いとうみく
走(そう)くんが「力車屋」で働くようになって1年以上経ちました。優しい人たちに囲まれ、仕事にも慣れ、毎日楽しく仕事をしています。
人はみな、何かしらの後悔を持っているんです。でもね、後悔できるってことは今幸せだって事でもあるんです。辛かったから、優しくしてもらったことが心に強く残ったこともあるし、あの頃は当たり前だと思っていたことがなくなってしまった今だからこそ、あれは幸せだったんだって気付けるんです。そして何があろうと毎日、日は登り日は沈むのです。
・つなぐもの 遠間直也
高校で走くんと一緒に陸上部で走っていた遠間くんは、久し振りに走くんに会ってみたくなって浅草へやって来ました。
・ストーカーはお断りします 吉瀬走
走くんにストーカーのようなことをする人が現れたのです。その人から人力車に乗ってみたいという予約が入りました。
・幸せのかっぱ 山上洋司
山上さんは、お客様として乗車した母子から不思議なものを感じたのです。何か秘密がありそうな気がするんです。
・願いごと 成見信忠
奥さんが一度人力車に乗ってみたいというので、浅草にやってきたのですが、旦那さんは余り乗り気ではありません。
・やっかいな人 悠木乃亜
以前、父親とその彼女のことを尾行するために、走くんの人力車に乗ったことがある乃亜さんでしたが、今回は別の理由で走くんに会いに来ました。
・ハッピーバースデー 吉瀬走
力車屋のおかみさんの琳子さんが、そろそろ臨月です。彼女の体調を気遣う力さんが何だか微笑ましいんです。
1766冊目(今年71冊目)
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