『dele 2』 本多孝好
祐太郎くんは圭司さんの文字通り「足」となって依頼人が確かに死亡したかどうかの確認をしています。そして、データを削除するように依頼されているPCやスマホを探します。その過程で不審な点を見つけたら、更に調査を続けていきます。
故人の身辺調査をする時に、祐太郎くんは故人の知人や家族に成りすまして話を聞きに行くのですが、意外とみんな話をしてくれるんですよね。これって「オレオレ詐欺」にも通じるところがあるような気がします。疑うことを知らない日本人の性格ゆえなのでしょうか。
最後の話で、祐太郎くんはとんでもない事実を知ります。それは自分と圭司とのどうしようもない因縁なのです。幼くして亡くなった祐太郎くんの妹さんの死因が、祐太郎くんの家族を崩壊させる原因となってしまったことは、以前から語られてきましたけど、こういう原因があったというのは悲しいです。その真相を知っても、悲しいものは悲しいです。
この本には、この3篇が収められています。
・アンチェインド・メロディ
・ファントム・ガールズ
・チェイシング・シャドウズ
祐太郎くんと圭司さんは別々の道を歩むことになりましたが、また出会うことがあるのでしょうか。
1765冊目(今年70冊目)
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