『最後の講義 完全版 石黒浩』
ロボットというと、休まずに働くとか、危険な場所でも大丈夫とか、機械であることを中心に考えてしまいがちですが、実際には違う部分での働きをしているものが数多くあります。
家からリモートで操作できるロボットを使って仕事をするという実証実験も始まっていると、先日のニュースで知りました。
ロボットだと冷たいという感覚を持つ人もいる一方、ロボットだから安心という感覚を持つ人もいるのです。
例えば自閉症の子とか認知症のおばあさんがロボットの方が好きだっていうのは、誰にでも多少はある話です。アンドロイドの方が親しみを持って関われるということが、結構ありますね。(本文より)
こういう側面があるということを、この本を読んで初めて知りました。人間じゃないから安心だという感覚というのも大事なんですね。
なかなか人に心のなかを打ち明けないような子どもたちが、マツコロイドとかに向かって心から話をしているのを見ると、みんな感動しますね。
どんなに親しくても、いや、親しいからこそ言えないことがあります。他人だから言えてしまうことがあるように、相手がロボットだから言えてしまうことがあるのです。
子どもの時にアトムに出逢ったわたしにとって、ロボットはとても親しみを感じるものです。でも、人間型のC-3POよりもR2-D2の方にシンパシーを感じてしまうのです。こういう感覚って特別なものじゃないんだなってことを知りました。
石黒先生にそっくりなアンドロイドの講義を一度受けてみたいなぁ!
#最後の講義完全版石黒浩 #NetGalleyJP
1745冊目(今年50冊目)
« 『最後の講義 完全版 大林宣彦』 | トップページ | 『最後の授業 完全版 福岡伸一』 »
「日本の作家 あ行」カテゴリの記事
- 『訂正する力』 東浩紀 326(2023.11.23)
- 『人間椅子』 江戸川乱歩 321(2023.11.18)
- 『気がついたらいつも本ばかり読んでいた』 岡崎武志 324(2023.11.21)
- 『わたしの1ケ月1000円ごほうび』 おづまりこ 307(2023.11.04)
「NetGalleyJP」カテゴリの記事
- 『これからの時代を生き抜くためのジェンダー & セクシュアリティ論入門』 三橋順子 334(2023.12.01)
- 『訂正する力』 東浩紀 326(2023.11.23)
- 『京都を歩けば「仁丹」にあたる』 樺山聡 京都仁丹樂會 327(2023.11.24)
コメント