『なぜ僕らは働くのか』 佳奈 著 池上彰 監修 モドロカ イラスト
わたしたちは普段他人との関りに余り気付いていません。今目の前にあるものが、どのようにして作られてたのか、どのようにして運ばれたのか、どのようにして店に並び、そこで販売していることをどうわたしたちに知らせて来たのか、改めて考えることはほとんどないのです。
この本では、まずその部分を説明してくれています。物であれ、サービスであれ、様々な人々が携わるところ、そこで働く人がいるということを知ることができるのです。
こどもに将来何になりたいの?と聞くと、スポーツの選手とか先生とか、自分の身の廻りの職業しか思いつかないけれど、実際には多種多様な職業があって、それぞれに違う働き方をしているのです。
そして、今はないけれど将来発生する職業もあるだろうし、今あるけれど無くなってしまうかもしれない職業もあります。
新しい時代の職業に就こうとすることも、敢えて消滅の危惧がある職業に就こうとするのも、すべてが自由なのです。
みんな大学へ行って、大きな会社に勤めてなんていうステレオタイプな考え方から外れてみれば、可能性は無限大なのです。
こどもたちへというスタンスで書かれているこの本ですが、大人だってこの本から初めて知る働き方があるはずです。
働くことについて、みんなで考えるきっかけとなるステキな本です。
#本好きと繋がりたい #NetGalleyJP #なぜ僕らは働くのか
1757冊目(今年62冊目)
« 『おやすみ、東京』 吉田篤弘 | トップページ | 『「勘違い」を科学的に使えば武器になる』 堀田秀吾 »
「日本の作家 あ行」カテゴリの記事
- 『ヒストリエ 4』 岩明均 24-259-3285(2024.09.10)
- 『ヒストリエ 3』 岩明均 24-256-3282(2024.09.07)
- 『地雷グリコ』 青崎有吾 24-252-3278(2024.09.03)
- 『非・バランス』 魚住直子 24-254-3280(2024.09.05)
- 『ヒストリエ 2』 岩明均 24-250-3276(2024.09.01)
「日本の作家 か行」カテゴリの記事
- 『市川崑と「犬神家の一族」』 春日太一 24-247-3273(2024.08.29)
- 『函館水上警察』 高城高 24-251-3277(2024.09.02)
- 『ウラジオストクから来た女』 高城高 24-236-3262(2024.08.19)
- 『働かないニッポン』 河合薫 08/15 232 3258(2024.08.15)
「日本の作家 ま行」カテゴリの記事
- 『移動図書館ひまわり号』 前川恒雄 24-258-3284(2024.09.09)
- 『町の本屋という物語』 奈良敏行、三砂慶明 24-257-3283(2024.09.08)
- 『ヒトミさんの恋』 益田ミリ 24-159(2024.06.03)
- 『じゅげむの夏』 最上一平 24-137(2024.05.12)
「NetGalleyJP」カテゴリの記事
- 『りょこうにいこう!』 五味太郎 24-244-3270(2024.08.26)
- 『葉っぱ切り絵いきものずかん』 リト@葉っぱ切り絵 24-219-3245 (2024.08.02)
コメント