『思い出のとき修理します 1』 谷瑞江
美容師として働いていた明里(あかり)さん。辛いことがあって仕事を辞めてしまいました。そして、やって来たのが子供の頃に夏休みの間だけ住んだことがある商店街のヘアサロンがあったところです。ここで仕事をする気はないけれど、家賃が安いのでしばらくここに住んでみようかなと思ってやって来ました。
すぐ近所にある店の看板がとても気になったのです。そこには「おもいでの時 修理します」と書かれていたのです。そこで時計屋さんをやっている秀司さんは、このさびれた商店街の会長さんで、いろいろと親切にしてくれました。
小学生の頃の記憶って、よく覚えているようで、けっこう適当で、誰かと話をしてみると実は違っていたなんてことがかなりあります。明里さんも、小学生だった頃の思い出を胸に商店街を歩いてみるのだけれど、余り思い出せないこともあるなぁと感じています。
母親と上手くいっていないこと、失恋したばかりで恋に憶病になってしまっていること、明里さんの心はいつも揺れています。でも誰かに頼るのが苦手で、そういう気持ちで生きているのって辛いだろうなぁって思います。
- 黒い猫のパパ
- 茜色のワンピース
- 季節はずれの日傘
- 光をなくした時計師
- 虹色の忘れ物
5編が収められています。
秀司さんと出会って、明里さんが少しずつ変わってきましたね。神社に勝手に住んでる太一くん、最初はウザイだけな奴かと思ってましたけど、少しずつ実はいい人なのかもって思えてきました(笑)
1779冊目(今年84冊目)
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