『極彩色の食卓2 カルテットキッチン』 みお
燕くんが律子さんの家に居候するようになって3年経ちました。彼は音楽喫茶でバイトをすることになりました。料理が得意だから大丈夫だろうって思って応募したんですけど、人見知りしてしまう彼、大丈夫なんでしょうか?
このお店の息子でバイオリンを弾いている夏生くんと、ピアノを弾く桜さんと出会います。この2人の高校生を一緒にいると、燕くんは何故だか大人ぶってしまいます。
音楽が好きなのに、楽しんで演奏できない桜さん。絵が好きなのに、楽しんで絵が描けない燕くん。どこか似たもの同志の2人の苦しみがかわいそうでなりません。親の期待が重すぎたのか、それに答えようとし過ぎたからなのか、自分が何故こんなにも苦しまなければならないのか分からない2人を、そっと見守ってくれたのはやっぱり律子さんでした。
美しくておいしい料理、楽しい音楽、そして心を許せる友人たち。そういうものに囲まれると、人間は笑顔を取り戻せるのですね。苦しい時には1人でいちゃいけないんだ。誰かに助けてっていうのを我慢しちゃいけないんだって、思いが溢れてきました。
#極彩色の食卓 #NetGalleyJP
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