『流星シネマ』 吉田篤弘
むかしむかし、この町には大きな川が流れていて、その川へ鯨が海から迷い込んできた(本文より)
主人公の青年は流星新聞というタウン情報紙の編集をしています。といってもここには編集長のアルフレッドと僕しかいません。新聞の編集室には本棚があって、町の人たちの図書館のような役目もしています。
大きな事件なんて起きないこの小さな町に、1つの言い伝えがあるんです。200年くらい前に鯨が川に迷い込んできたというのです。だから昔この辺りは鯨眠町と呼ばれていたのだと。そして、25年前にも同じように鯨が川へやってきて、そのまま死んでしまったことがあったのです。
小さな町で、みんなのんびり暮らしてます。それぞれの好きなことを、それぞれのペースで。こんなおだやかな時間が流れていく町でのくらしって、なんだか羨ましい気がします。都会へ行って大勢の人の中で消耗してしまう人生よりも、こんな風にゆったりとした生活ができたら、無駄な悩みなんて生まれないだろうなぁって想像しちゃいます。
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