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『ぼくらしく、おどる』 大前光市

ぼくらしく、おどる
義足ダンサー大前光市、夢への挑戦

大前光市(おおまえ こういち)

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 光市さんはおとなしい少年でした。でも、そんな自分を変えたいと思っていました。中学生の時に劇に出演し、自己表現をするという楽しみに気づきました。そして高校では演劇部に入り、友達と見に行った劇団四季に感動して、ミュージカル俳優になりたいと思ったところから、彼のダンサー人生が始まりました。

 ところが、プロのダンサーとして活動を始めた24歳のときに交通事故に遭い、左足のひざ下を切断することになってしまったのです。

 でも彼は諦めません。義足で踊るようになりました。最初は右足と同じ長さの義足で踊っていたのですが、なかなか思ったようには踊れません。それでも舞台で踊れるようになりました。その後、様々な人のアドバイスを受けて、短い義足や、全く義足をつけないで踊ることを始めたのです。

 そこからが、本当の光市さんのダンサー人生のスタートだったのかもしれません。誰にもできない、個性的なダンスが踊れるようになったのです。

 世界中にいろんなダンサーがいます。車椅子の人、松葉杖の人、目が見えない人。

 そして、わたしが親しくさせてもらっているダンサーさんのグループには、耳の聞こえないダンサーさんが何人もいます。どうやって踊っているのか聞いてみたら、音楽の振動を空気や床から感じて踊っているのだそうです。そういう踊り方もあるのねとびっくりしたことがありました。

 身体に障害があろうが、歳をとっていようが、そんなことは関係ないんです。踊りたいと思ったら踊るそれでいいんですよね。

 わたしたちは無意識のうちに、これまでに見てきたダンサーさんのことをイメージしてしまうのかもしれません。だから、あれがないからこれがないからといって、踊ることを諦めてしまうのかもしれません。でも、そんな必要はないんですね。今の自分という身体を使って踊ればいいんだということを光市さんは教えてくれました。

#大前光市 #NetGalleyJP

1794冊目(今年99冊目)

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