『うまくいっている人の考え方』 ジェリー・ミンチントン
ニュース番組を見ていたら、大阪市の医療機関で防護服が不足しているので雨合羽の寄付をお願いしたら、大勢の人が雨合羽を送ってくれたという話をしていました。
事の発端は大阪市長と医療機関の話し合いの中で、「防護服が不足していてとても困っているんだ」という話になって、市長がそれをすぐに発信したところ、大勢の人、大阪市民だけでなく日本国中の、更には台湾の人からも善意の手が差し伸べられたというのです。
この報道の中で言っていた「日本人は人に頼るのが苦手だ」という部分がとても気になりました。「人に迷惑をかけちゃいけない」「自分でできることは自分でやろう」「できるだけ文句は言わない」というような日本的な考え方が足かせになって、本当に助けて欲しいことすら言えない状況になっているということに衝撃を受けました。
相手にどう思われているのかを心配しない(本文より)
自分が何をしたいかどうかより、人にどう見られるのかばっかり気にしているのってホントにつまらないです。家族の目、会社の目、社会の目、自分が思うほど他人は自分を見てくれていないのに、どうしてそんなに気になるのかしら?それをやったら誰かに怒られるの?誰かに笑われるの?それは、つまらない思い込みじゃないのかしら?
ほめ言葉は素直に受け入れる
ほめられても謙虚に「そんなことはございません。」なんていう美徳は要りません。そんなことをしたら、ほめてくれた人だってガッカリしちゃうじゃないですか!ほめられたら「ありがとう」です。そうすれば褒めてくれた人も嬉しいし。自分も嬉しい。笑顔でありがとうが一番ですよ。
感謝の言葉やほめ言葉はすぐに口にする
「ありがとう!」「おいしかった!」「うれしい!」「助かった!」「頼りにしてる!」こういう言葉をすっと言える人ってステキだなと思います。理由なんてなんでもいいんです。自分が幸せだという気持ちを相手に伝えるってことがとても大事だから。とにかく何か言わなくちゃ!言霊の力はすごいんだから!
以心伝心なんて思ってちゃ何にも伝わりません。自分の気持ちを素直に表現する。それが人生をうまくやっていく秘訣なんですね。
1798冊目(今年103冊目)
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