『クローディアの秘密』 E.L.カニグズバーグ
クローディアの秘密
From the mixed up files of Mrs. Basil E Frankweiler
E.L.カニグズバーグ
E.L. Konigsburg
松永ふみ子 訳
岩波少年文庫 050
米国
クローディアは弟のジェイミーを連れて家出をしました。家出した後の計画を立てたのはクローディア、お金はジェイミーが担当して、ドキドキしながら出発しました。そして目的地はメトロポリタン美術館。夜になったら誰もいなくなる美術館に泊まろうと計画するだけでもすごいのに、本当に2人して美術館にお泊りしちゃうんです。
守衛さんに見つからないように隠れたりするところはドキドキものですけど、夜寝る時はちゃんとパジャマに着替えて展示品のベッドに寝てしまったり、噴水で行水してしまったり、なかなか大胆な2人です。
展示されていた天使の像が気になって、その秘密を解こうと夢中になるクローディア、これだけでも家出したかいがあるなぁ!
クローディアは長女で、いつもよい子でいることを求められていることに息苦しさを感じてたんですね。だから家から逃げたくなっちゃった。家出を終了させるには、これまでの自分とは違う自分にならないとって、あがいていたんです。
天使の像の元の持ち主のフランクワイラー夫人と共有できた「秘密」がクローディアにとって大事なものになりました。「秘密」はクローディアに自信を持たせてくれたんです!
この本も、人生を狂わす名著50 で紹介されていた本でした。
1814冊目(今年119冊目)
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