『わが家は幽世の貸本屋さん 3 黒猫の親友と宝石の涙』 忍丸
夏織・・・幸せになって(本文より)
人間である夏織さんが何故、幽世で暮らすことになったのか?お母さんはどんな人だったのか?にゃあさんが語る話は、いろんなことを考えさせてくれました。夏織さんを本当の親の元ではなく幽世で暮らさせようと、にゃあさんはなぜ決めたのか?東雲さんはどうして夏織さんを育てようと思ったのか?いろんな偶然と、あやかしさんたちの優しい気持ちがあったからなのでしょう。
あやかしさんたちはみな、いろんな事情を持っています。いろんな悩みや事件があって、あやかしとして生きているのです。だからこそ、本当に心を開いた相手には優しくしてくれるのです。
もしかしたら、人間の世界よりもずっと情が深いのかもしれません。
文に綴られ、けれど思いが叶わなかった人の心の化身「文車妖妃」さんが水明に言った「本選びは自分と向き合うことでありんすよ」という言葉は、なかなか含蓄のある言葉でしたね。
心をなかなか開けない水明さんでしたけど、少しずつ本来の優しさを見せてくれるようになってきました。夏織さんとこれからもずっと仲良くね!
#わが家は幽世の貸本屋さん #NetGalleyJP
1821冊目(今年126冊目)
わが家は幽世の貸本屋さん あやかしの娘と祓い屋の少年
わが家は幽世の貸本屋さん 2 偽りの親子と星空の約束
わが家は幽世の貸本屋さん 3 黒猫の親友と宝石の涙
わが家は幽世の貸本屋さん 4 春風の想いと狐面の男
わが家は幽世の貸本屋さん 5 残月の告白と妖しい秘めごと
わが家は幽世の貸本屋さん 6 無二の親子と永遠の約束
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