『夜明け前のキョーフ』 日本児童文学者協会
不思議な話っていろいろあります。そんなわけないよって思いながらも、もしかしたらお化けがいるかもって思って探検に行ったり、おまじないを覚えたり、こっくりさんをしたり、子供の頃は真剣にやってたなぁ!
暗闇や、静けさや、知らない場所が想像力を掻き立ててしまうのかもしれないし、ホントに何者かが手招きしているのかもしれないし、怖いという気持ちは好奇心の一部なのかな?
〇亜野山の落ち武者 森川成美(もりかわしげみ)
肥後守(ひごのかみ)という小刀をおばあちゃんからもらった。これを持って山に行っちゃいけないよと言われたんだけど、何故だか分からない。
〇白い髪を三つあみにしたものすごく大きなおばあさん 岩瀬成子(いわせしょうこ)
夜中に台所に現れるおばあさんが、冷蔵庫の中のものを食べて行ってしまうというだけど、ホントかしら?
〇恋するユウレイ 藤真知子(ふじまちこ)
ユウレイは怖いけど、ここの幽霊は恋したお姫様だというんです。
〇おしゃべりな夜の森 小手鞠るい(こでまりるい)
キャンプ場で溶解に出逢ったら、このおまじないを言えば大丈夫だよって言われたんだけど。
〇時の病 内田麟太郎(うちだりんたろう)
鍵屋さんは、とても腕の良い職人なんだけど、女の人が苦手なんです。
この5篇が収められています。怖いという気持ちは、子供の頃と大人になってからは変わってしまうのかしら。怖さを忘れた大人になっちゃいけないなって思います。
#夜明け前のキョーフ #NetGalleyJP
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