『結婚しなくていいですか。すーちゃんの明日』 益田ミリ
すーちゃんは30代半ば、このまま独身でいて大丈夫なのか?という気持ちと、もう一歩先に進めない気持ちの狭間で揺れています。何か始めなくっちゃとヨガ教室に通うことにしました。
そこで久し振りに友達のさわ子さんと再会し、時々お茶をしながらいろんな話をします。さわ子さんはもうすぐ40歳。寝たきりの祖母と母との3人暮らしです。彼女も結婚しようか、このまま独身でいようか迷っています。
さわ子さんのお兄さん家族が久し振りに遊びに来た時に、おばあちゃんの顔も見ないで帰っちゃったのにはショックでしたね。いくらボケてわからなくなってしまっているといっても、顔も見ないで平気な人って、人間としてどうかな?って気がします。
すーちゃんは、おばあちゃんにちゃんとご挨拶していて、ちゃんとした人なんだなって思いました。
結婚してもいいかなと思っている相手の意外な発言とか、普段は淡々としている母親のきっぱりとした意見とか、このシリーズは淡々としてるんだけど、人の心の微妙な揺らぎをうまく表現していると思います。
すーちゃんたちの、ぼんやりとした不安や恐れを癒してくれるのは、やっぱり友情なのかな?
1847冊目(今年152冊目)
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