『ことばのことばっかし』 金田一秀穂
帽子は「かぶる」、めがねは「かける」、シャツは「きる」、ズボンは「はく」、それぞれの動作が異なるので動詞も違わせなければならない。~中略~ 「はく」は、モノをしたから上へ引き上げる動作。それに対し「かぶる」は上から下へする動作。(本文より)
英語だったらすべて「wear」で済んでしまう動作なのですが、日本語では細かく分類されているんですよね。これ以外にもカツラ、ブラ、アンクレット、ティアラ、ヘッドフォンなどを身に着ける時、人によって違う動詞を使うことがあります。細かいことを考えなければ「つける」どいう動詞が使えますけど、シチュエーションによって動詞が変わってしまうことがあるんです。
お芝居などでカツラ使う時には「かぶる」という表現をする人もいるし、髪の毛がないことを隠すためにつけている人だったら、カツラを使用していること自体無視しなければなりません(汗)。かんざしは「つける」のか「さす」のか?日本語は難しい~ !
この本のサブタイトルとなっている「先生」と「教師」はどう違うのか?そんなこと、考えたことありませんでした。
その答えは「先生は立場、教師は職業」なのだそうです。なるほど、履歴書に「教師」をしていましたと書くことはあっても、「先生」をしていましたとは書きませんものね。これは大きな違いですね。
「病人」と「患者」はどう違うのか? なんていうのも考えてみると、ちゃんと違いがあるんです。「病人」は病気の人だけど、「患者」の場合は病人もケガ人も含まれます。そして「患者」というのは医者に対する立場でもあるんです。
言葉って改めて考えてみると、難しいルールがあるものだったり、あいまいだったり、良くわからないものがたくさんあります。そういうものを見つけて調べてみるというのは、意外と楽しい趣味になるかもしれません。
生きている人は「〇人」、死んだら「〇体」です。タコは一杯、蝶は一頭、鳥は一羽、ウサギも一羽、こういうルールの由来を調べるのもまた楽しですね。
1837冊目(今年142冊目)
« 『国道食堂 1st season』 小路幸也 | トップページ | 『かへ』 藤井慶 »
「ことば・コミュニケーション」カテゴリの記事
- 『英米文学のわからない言葉』 金原瑞人 26-61-3820(2026.03.03)
- 『なぜ日本文学は英米で人気があるのか』 鴻巣友季子 26-1-3760(2026.01.02)
- 『小さい“つ”が消えた日』 ステファノ・フォン・ロー 25-356-3752(2025.12.24)
- 『100日後に英語がものになる1日10分ネイティブ英語書き写し』 ブレット・リンゼイ 25-342-3738(2025.12.10)
- 『世界はラテン語でできている』 ラテン語さん 25-275-3671(2025.10.04)
「日本の作家 か行」カテゴリの記事
- 『女中がいた昭和』 小泉和子 26-63-3822(2026.03.05)
- 『英米文学のわからない言葉』 金原瑞人 26-61-3820(2026.03.03)
- 『結局、自律神経がすべて解決してくれる』 小林弘幸 26-47-3806(2026.02.17)
- 『老いる自分をゆるしてあげる。』 上大岡トメ 26-45-3804(2026.02.15)
- 『絶縁病棟』 垣谷美雨 26-49-3808(2026.02.19)



コメント