『懐かし新聞広告批評』 町田忍
新聞広告というのはかなり昔からあったようで、この本では明治・大正・昭和の広告を集めています。昔の方が新聞を読む人の経済力も高かったようで、かなりの高額商品が掲載されています。
今もそうですけど、こんなもの誰が買うんだろう?というものがかなりあります。今よりも科学的検証とか、何かあった時の保証とかが甘かったからでしょうか、こんな薬効くわけないだろう!みたいなものがかなりあります。
新聞を持って、これくださいとお店へ買いに行ったのでしょうか?ものによっては、買いに行くこと自体恥ずかしい商品もあるから、通販もあったのかしら?
とはいえ、こういう広告が出るということは、そういうものを欲している人がいるという証ですから、当時の人たちの生活が想像できてなかなか面白いものです。
薬や酒の広告が多いのは何となくわかるのですが、二宮尊徳のブロンズ像まで新聞広告に載っていたというのにはビックリです。これ見て買う人なんていたのかしら?
七五三のお祝い用の子供服の最新流行が「軍服」という時代もあったんですね。そういう流行りが二度とないようにと願ってます。
1851冊目(今年156冊目)
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