『吹部!』 赤澤竜也
あっ、ちなみに吹部っていうのは吹奏楽部の略で、ぞくにブラバンのこと。ブラスバンドは本来、金管楽器だけの構成をさすので、最近の子は吹部ということばを使うようになってきた。(本文より)
わたし、高校生の時の部活はブラバンでした。でも、この定義から言ったら吹奏楽部(吹部)ですね。こういう呼び方をするってことを、この本で初めて知りました。
新学期になって3年生は引退するっていうし、数人しか部員がいない状況で、もしかして廃部?という状態だったのに、新しくやってきた顧問のミタセンは、やたらとやる気満々で、全国大会に出るぞ~!というのです。
まるで人の気持ちがわからないミタセンですけど、音楽への熱意だけは異常に熱く、部員たちは何だかわからないけどコンクールへ向けて頑張ることになってしまいました。
この作品の最初に宣言されてますけど、吹部は体育会です!これは間違いありません。自分の練習はモチロンですけど、あくまでも合奏するということが目的ですから全体のバランスが重要です。とにかくチームとしてのまとまりが求められます。
吹部に入る前から楽器演奏経験のある子もいるけど、部に入って初めて楽器を演奏する子の場合は、訳の分からないところから始まるんですけど、4月に始めて、夏休みが終わる頃には何とか演奏できるようになっちゃうんですよね。若いって素晴らしい!
演奏会の緊張感とか、今思い出してもワクワクしちゃいます。大勢で音楽を奏でるのは楽しかった~!
なんだか、昔のことを思い出してニヤニヤしながら本を読んでしまいした。厳しさもあったけど、やっぱり楽しかった部活の思い出は貴重です。
1874冊目(今年179冊目)
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