『みらいめがね』 荻上チキ ヨシタケシンスケ
チキさんは子供の頃にいじめにあった経験があるから、人を嫌いになるという感情について深く考えています。
「その人に付属するものまできらいにならないこと」(本文より)
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」みたいになってしまう人が多いけど、それは違うだろって思ってます。その人(坊主)が嫌いであるという事実があるだけで、袈裟には何の罪もないんだから、それは無視していいんじゃない?と考えています。だから、自分が誰かを嫌いだから、周りの人にもその人を嫌いになれなんて言わないし、その人を好きな人がいたっていいじゃないかって考えています。
そうやって、自分の嫌いな物や嫌いな人を冷静に分類してしまえば、余計なことに心を砕く必要がなくなります。
「あいつが嫌いだ」と言っていても、相手は意外と気付いていなくて、嫌だという感情を自分が溜めこんでいるだけということが多いのです。結局自分が辛くなるだけってことだもの。そんなのヤダなぁって、チキさんは気付いているんです。
チキさんの文章に合わせて描いているヨシタケシンスケさんの絵が、ほのぼのしているようで、実はグサッくるものがあって、思わず笑っちゃう!
暮しの手帖に連載されていたエッセイをまとめた本です。「めがねを掛け替えれば、生活の見え方はぐんと変わる」という視点、とても暮らしの手帖っぽいなぁって思うのです。
1873冊目(今年178冊目)
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