『サブキャラたちのグリム童話』 斉藤洋 広瀬弦
子供の頃にグリム童話を読んだことがある人、きっと大勢いますよね。わたしも絵本で読んだり、人形劇で観たりしてました。
ここで語られるサブキャラたちのお話は、みんなが知っている話とはちょっと違った「大人の事情」が語られるお話です。それもまた面白いから、実はそんな話が隠れてたのかもしれないと思えてくるのです。
・ブレーメンの音楽隊
幼稚園に通っていたころ、わたしはこの話が大好きでした。ロバと犬と猫と鶏という組み合わせも面白かったし、4匹の動物たちが泥棒を撃退するというアイデアが好きでした。今回は、その時に撃退された泥棒の一人が、その時の裏話を教えてくれます。
この作品を読んで初めて気がついたんですけど、4匹はブレーメンへの旅の途中で泥棒さんたちに出くわしたんだけど、泥棒が逃げ出した家に住み着いちゃったので、結局ブレーメンにはたどり着かなかったんですね。
・白雪姫
白雪姫は7人の小人さんたちに助けてもらったというのがオリジナルのストーリーですが、ここでは、その7人の小人さんたちの正体が明かされるのです。
・靴屋の小人
夜の間に小人さんたちが靴を作ってくれるというお話でしたが、ここで語られるのは、その小人さんたちに心を動かされた靴職人のおじいさんとおばあさんのお話です。
童話って子供向けに分かりやすい表現をしているけれど、けっこう残酷な話だったり、その後どうなったのか分からなかったり、大人になって読んでみると、アレレ~という話が多いんですよね。
この本は、そんな曖昧さをうまくついたところが上手いなぁって思いました。子供向けに書かれているけど、大人の方が楽しめちゃうかもです。
1872冊目(今年177冊目)
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