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『マッチやのしょうじょ』 くすのきしげのり、澤野秋文

マッチやのしょうじょ

くすのきしげのり 作

澤野秋文(さわの あきふみ) 絵

NetGalleyJP

 雪が降る寒い道ばたで少女はマッチを売っていました。「マッチを買ってください」と言っても、誰も立ち止まってくれません。


 王様に仕えるえらい学者さんがそこを通りかかりました。そして、マッチを全部買ってあげようかと思ったのですが、それだけではダメだと気がついたのです。今日全部売れたからって、明日からも売れなかったら意味がないじゃないかと思ったのです。


 学者さんは少女に大事なことを伝えたのです。ただマッチを売るのではなく、売り方に工夫をすることが大事だよと。


 たいていの人は、今日お金がないということにしか関心がありません。今日は生き延びられたとしても、明日は、未来はということを考えられなくなっているのです。


 明日も明後日もマッチが売れ続けるためにはどうしたらいいのか?学者さんは人生にとって大事なことを教えてくれました。

 少女は「マッチ売り」ではなく「マッチや」になりました。

 あなたは一生ただの「マッチ売り」でいるつもり?って聞かれているような気がしました。


 あのスティーブ・ジョブズの言葉「一生砂糖水を売ってるつもりかい?」という言葉を思い出してしまいました。ただモノを売るのではなく夢や楽しさを売る方がいいと思わないかい?って聞かれたら、何人の人が ”YES” と答えられるのかしら?

 

#マッチやのしょうじょ #NetGalleyJP

1885冊目(今年190冊目)

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