『世界は終わらない』 益田ミリ
すーちゃんが店長さんをしていたカフェの隣の本屋さんに勤めている土田さんが主人公です。
土屋さんは本が好きで、本を薦めることも好きで書店員をしているのですが、仕事が忙しい割にお給料が少ないことがちょっと不満です。そして、32歳独身で彼女なしという今の状況を何とかしたいと思ってもいます。
大型書店と比べて、自分が勤める書店はもう一つ展示などに工夫が足りないなとか、読み聞かせイベントをやりたいななんて、結構積極的に仕事をしようとしてるんだけど、相談してもどこか冷めてる同僚の言葉にちょっとイラっとしたりしてます。
この本の中に益田ミリさん本人が登場してくるところが面白いですね。お店で結構売れている本なのに、自分はそれを読んだことがない土田さんが「読んだことなくてすいません」って謝っているところが、正直で面白いなぁ。
すーちゃんがとなりのカフェにいた頃、土田さんは何度かお店を訪れていて、すーちゃんにちょっと好意を持ってたんですね。もうちょっと話をすることがあったら、この2人は付き合っていたのかも?って想像しちゃいました。
すーちゃんシリーズでは女子の悩みが多く語られていましたけど、この本では男子の悩みが色々と出てきます。女子の場合は母親と価値観が違うというところが問題になりがちだけど、男子の場合は父親と会話ができないというところが問題なのかな?って思いました。どちらも、難しいところですね。
1901冊目(今年206冊目)
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