『竜宮城と七夕さま』 浅田次郎
JALの機内誌に連載されているエッセイ「つばさよつばさ」の文章をまとめられた本です。
温泉が好きだ。いまさら言うのも何だけど。世の中で好きなものを三つだけ挙げろと問われたら、即座に「温泉、納豆、ミケランジェロ」と答える。(本文より)
「鉄道屋(ぽっぽや)」のようなシリアスなものよりコメディを多く書いてきたと、浅田さん自身が語ってらっしゃいますけど、浅田さんは楽しいことが大好きだし、楽しい文章を書くことも大好きなのでしょう。この本の中で温泉や納豆の話を実に楽しそうに書いてらっしゃいます。取材で温泉へ行けるなんて、なんてラッキーなんだ!って小躍りしてる様子が文章から滲んできます。
納豆はかくあらねばならぬという話も、これは間違いなく納豆に対するLOVEの気持ちが満載です。九州出身のお友達が納豆をご飯にのせて食べたらまずかったというので、よくよく話を聞いてみたら甘納豆だったという話。昔はこういう話がよくありましたね。今どきの若者だと甘納豆の方がわからないかも?そのお友達に本当の納豆を教えてあげたら、後日「あの納豆は腐ってた」というオチにも笑っちゃいました。
世界一の競馬事業と各種レース事業(競艇、競輪)、これらにパチンコ・パチスロという実質的な既存カジノを持つわが国は、世界に類を見ぬギャンブル大国であり、このうえカジノを必要とする人が、そういるとは思えぬのである。(本文より)
ギャンブルが大好きで、毎年ラスベカスへ出かけ、競走馬もお持ちの浅田さんのお言葉ですから、カジノ法案を掲げてるみなさんは心して聞くように(笑)
レース数は海外の方が多いですが、競馬での収益という面ではJRAは世界一なのだそうです。毎週日曜日には地上波のTVでも競馬中継があるし、毎日日本のどこかでレースが行われていて、ネットでどこからでも馬券を買えるシステムのある我が国ですからねぇ。それはそれは大きなお金が動いてます。
カジノ誘致の話はコロナ禍で、ちょっと静かになっちゃいましたけど、これが収まったらまた言い出す人がいるのでしょうね。
某知事のような傍若無人な誘致活動は絶対に止めないと!
浅田さんは良く働き、良く遊ぶ見本のような方です。何本もの連載を抱えながらも年数回は海外旅行、更に数回の国内旅行、このエネルギーはどこから生まれるのでしょう?やっぱり「温泉、納豆、ミケランジェロ」なのでしょうか?
1912冊目(今年217冊目)
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