『お茶の時間』 益田ミリ
ちょっと時間があるからお茶でもしようか。雑誌でおいしいケーキがあるという情報を見たので、あの店へ行ってみようか。カフェで打ち合わせです。ケーキバイキングって文字を見ただけでも萌えるよね。スイーツ好き男子も多いんですよ。そんな、お茶の時間にまつわるお話がいろいろと集められています。
お茶をするって、一休みという側面もあるし、それが目的という場合もあって、今はいろんなバリエーションがあるけど、基本はゆったりと心や体を休めるというところにあると思うんです。特にひとりでお茶するときは、落ち着いた感が欲しいなって思います。
だから、食品売り場の片隅に置かれたテーブルとイスのコーナーで、休憩のお茶をするのは気にならないけど、夕ご飯をひとりで食べている会社員の話は、何だか悲しいなって思います。家に帰ってからご飯を作るのも面倒だし、テイクアウトしてウチで食べるってのもねぇって思うのは、わかる気はするけれど、そんな夕ご飯で楽しいの?って思ってしまうのです。
スイーツを食べるのもね、食べることが楽しみであるなら、とってもいいなって思うけど、ストレス解消で甘いものを食べてるとしたら、それはヤダなぁって思うんです。そういう形でしかストレスを解消できないことも嫌だし、そもそもストレスをずっと抱えているということがイヤだなって思うんです。やけ酒もやけ食いも、原因の解消にはつながらないですもの。
お茶をしながら、近くの席の人の話が聞こえてくることがあります。真面目な話も、ばかばかしい話も、悲しい話も、楽しい話も、いろんな話が聞こえてきます。それを話せるのは一緒にいてくれる人がいるからですよね。そういう人がいない人はどうしているんだろう?なんて心配しちゃいます。
コロナ禍でリモートワークが増えて、ネットを介してしか話をしてないってことありませんか?それはけっこう辛いことですよね。誰かとお茶をしながらたわいもない話をするって大事だなって思う今日この頃です。
1937冊目(今年242冊目)
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