『オードリー・タン 自由への手紙』 オードリー・タン
35歳で蔡英文政権のデジタル担当大臣となったオードリー・タン氏。コロナ禍で、わずか3日で全国民にマスクを配るシステムを作り上げたことで有名になった彼女ですが、実際はもっともっと広い分野で活躍されています。
クーリエ・ジャポン編集部がこのインタビューを依頼した時に、翌日にはインタビューの日取りが決まったということにビックリしました。日本で同じことをしようとしたら1か月待って返事が来れば早い方ですという比較からもわかるように、とにかく迅速、余計な人や手間をかけずに決断できることの素晴らしさを感じます。
オードリーが語るのは実に様々な分野のことですが、そのすべてに共通しているのが「自由」ということです。このインタビューの中で17のことから自由になることについて語られています。
- 不平等から自由になる
- 不安から自由になる
- 年齢から自由になる
- 競争から自由になる
- 国家から自由になる
- 対立から自由になる
- 正しさから自由になる
- 男と女から自由になる
- ジェンダー概念から自由になる
- 家族から自由になる
- 強制から自由になる
- ヒエラルキーから自由になる
- 支配から自由になる
- 言葉の壁から自由になる
- スキルセットから自由になる
- 一枚岩から自由になる
- お金から自由になる
自分が自分らしくあることを邪魔しようとする力を感じて、これまではそれに押さえつけられている人がほとんどでした。でも、それを打ち破らなければ自由を手に入れることはできません。その邪魔しようとする力は、外から加えられるものもありますが、本当に問題なのは自分、そして家族です。
これまでの慣例がそうだったから、世間がそう言っているから、男なんだから、女なんだから、そういう決めつけから自由になろうとオードリーは訴えています。
若い人の意見に同調できない年長の人たちには「若い人を理解し、若い人に学ぶことです。」と言っています。これまで信じられてきた古い考え方を捨てないと、次の時代へ動き出せないのです。未来は若い人たちが作っていくのです。年長者はそれを見守り、理解すればよいのです。たったそれだけのことなんです。
世の中の大枠は若い人たちにお願いして、年長者は年長者でなければできないことをやっていけばいいんです。そんなことをしたら年長者の出る幕がなくなると恐れているから、若い人に渡せないのです。
いつまでも権力にしがみついている人は不幸です。これまでの仕事は誰かにポンと渡して、自分が本当にやりたかったことをやればいいのです。やりたいことがなければ、探せばいいだけじゃないですか。
あらゆる意味での自由を獲得すれば、誰も我慢しなくていいんです。誰もストレスを抱えずに夜ぐっすりと寝られるようになるんです。
このインタビューの中で挙げられたあらゆる自由について、今、考えてみませんか。
#オードリータン自由への手紙 #NetGalleyJP
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