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『悪役(ザ・ヒール) 私はハードに生きたいの』 尾崎魔弓

悪役(ザ・ヒール)
私はハードに生きたいの

尾崎魔弓(おざき まゆみ)

 いつもお世話になっている図書館のリサイクルコーナーを眺めていたら、尾崎さんの名前が目に入り、思わず手に取ってしまいました。こういう本がここに置いてあったなんて、盲点でした!

 日本の女子プロレス界のヒールとして、30年以上活躍し続けている尾崎さんの最初の時期のドキュメンタリーです。プロレス好きの父とともに後楽園ホールへプロレスを見に行き、そこで自分はプロレスラーになりたい!と感じたのだそうです。17歳のときに高校を中退して、当時旗揚げしたばかりのジャパン女子プロレスに入団したところから、彼女のレスラー生活が始まりました。

 全日本女子プロレスは、ビューティーペア人気でかなり知名度のある団体になっていましたが、ジャパン女子プロレスは新興団体です。興行を行うのも月に数回という厳しい状況だったにも関わらず、プロレスが好きだから耐えられたというところに、尾崎さんの強い意志を感じました。

 給料が少ないけど、足りない分を親に無心するのは嫌だからコンビニでバイトして稼いだり。地方興行で、現金で貰えると思っていたお金が銀行振込になってしまって、当日の晩ごはんを食べるお金がないと言われれば、試合前に必死にTシャツなどのグッズを出場者全員で売ったり。とにかく頑張り続けるところが凄いです。

 

 普通ヒールになる人はダンプ松本さんのような大きい、怖い、派手なフェイスペイント、という人がほとんどだったのですが、尾崎さんは小柄だし、黒髪だし、美人だし、最初はベビーフェイス(善玉)だったんですけど、デビューして間もなくヒールでやってみない?と当時コーチをしていたグラン浜田さんに誘われて転向したというのは、この本で初めて知りました。

 その小柄な身体で大きな選手とまともに戦うわけにはいきません。頭を使って、スピードを生かして、尾崎さんは闘ってきました。常に「美しく、悪い」をテーマにレスラーを続けてきました。身体は小さいけれど怪我には強く、欠場したことはほとんどありません。

 

 とことんヒールであることを前面に押し出してやってきた尾崎さんですけど、根っこは優しい人なのだと思います。見えないところで努力する人だし、親分肌だし。でも、それを見せたくないからこそ、ヒールらしさを追求してるんだろうなと思います。だからこそ今でも現役で頑張れているのでしょうね。

 尾崎魔弓は、間違いなく歴史に残る女子プロレスラーです!

1931冊目(今年236冊目)

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