『わが家は幽世の貸本屋さん 4 春風の想いと狐面の男』 忍丸
夏織も水明も、お互いのことを好きなのになぜか意地を張っていて、友達以上からなかなか先に進みません。2人ともオクテなのかしら?
第2章に登場した青森の竜飛岬に住む黒神さん。彼が嘆き悲しんで起こした強風で津軽海峡ができたというお話、なんだか映像が見えてくる感じですね。もちろんBGMは「津軽海峡冬景色」で。最初は怖い神さまかと思ったけど、意外とノリがよくて、話は思わぬ方へ進んでいきます。
双子の金目と銀目は今回は何故かバラバラになってしまいました。体力労働は銀目、頭脳労働は金目ねって、いつもなら仲良く仕事をするのにね。銀目は相変わらずのマイペースだけど、金目の方が余計なことを考えちゃったのかな?2人の距離がドンドン広がって行って、大丈夫かな~?
後半は、謎の狐面の男が登場!この男がとんでもない奴だったんですよ、いろんな意味で。夏織さん、危機一髪!
水明がイヤになって飛び出してきた祓い屋の謎がいろいろと解き明かされてきて、家に縛られるのって辛かったんだなぁってことが良くわかりました。
夏織、東雲、水明、ナナシ、クロ、にゃあさん、金目、銀目、血は繋がっていなくても彼らは家族です。どんな時にも、どんな苦難にもみんなで立ち向かっていくから、なんとかなってきたんだよね。これからもずっと、そうだよね!
#わが家は幽世の貸本屋さん #NetGalleyJP
1944冊目(今年249冊目)
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