『ど忘れ書道』 いとうせいこう
いとうさんは、歳とともにど忘れして言葉が出てこないことが気になっていました。そこで、ど忘れした言葉を書き出すということを習慣化しようと考えたのです。そうやって書き出したら、もう忘れないだろうという予定だったんですけど、いやいや、忘れるスピードにはついていけず、何度でも忘れるし、更に新しいど忘れが頻発するのです(笑)
ど忘れで思い出せないことって、よくありますよね。「あれだよ、あれ」「ほら、ビールのCMに出てるあの人」「大きな船が難破する話で、その船の名前は何だっけ?」なんてことは日常茶飯事です。会話している相手が正解を教えてくれたり、自力で思い出したりするのはいい方で、結局分からずじまいのこともかなりありますねぇ。
正解がわかった~!と文字にしてみたら、漢字を間違えてたり、
マツコ・デラックスがなぜか「スーパー松子」になっていたり、
ど忘れと、思い違いと、いろんなことがまぜこぜになって、紙に書き出した文字がどんどんカオス化していくところが面白い!
いとうさん本人はかなり落ち込んで、自分は耄碌してるんじゃないかと心配してます。
でも、大丈夫ですよ。忘れたった自覚があるうちは(笑)
1947冊目(今年252冊目)
« 『日本語オノマトペのえほん』 髙野紀子 | トップページ | 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』 アービンジャー・インスティチュート(再読) »
「日本の作家 あ行」カテゴリの記事
- 『タクジョ! みんなのみち』 小野寺史宜 89(2023.03.31)
- 『バールの正しい使い方』 青本雪平 83(2023.03.25)
- 『講談えほん 曲垣平九郎 出世の石段』 神田伯山 石崎洋司 五十嵐大介 81(2023.03.23)
- 『海の見える理髪店』 荻原浩 77(2023.03.19)
- 『書く習慣』 いしかわゆき 74(2023.03.16)
« 『日本語オノマトペのえほん』 髙野紀子 | トップページ | 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』 アービンジャー・インスティチュート(再読) »
コメント