『ど忘れ書道』 いとうせいこう
いとうさんは、歳とともにど忘れして言葉が出てこないことが気になっていました。そこで、ど忘れした言葉を書き出すということを習慣化しようと考えたのです。そうやって書き出したら、もう忘れないだろうという予定だったんですけど、いやいや、忘れるスピードにはついていけず、何度でも忘れるし、更に新しいど忘れが頻発するのです(笑)
ど忘れで思い出せないことって、よくありますよね。「あれだよ、あれ」「ほら、ビールのCMに出てるあの人」「大きな船が難破する話で、その船の名前は何だっけ?」なんてことは日常茶飯事です。会話している相手が正解を教えてくれたり、自力で思い出したりするのはいい方で、結局分からずじまいのこともかなりありますねぇ。
正解がわかった~!と文字にしてみたら、漢字を間違えてたり、
マツコ・デラックスがなぜか「スーパー松子」になっていたり、
ど忘れと、思い違いと、いろんなことがまぜこぜになって、紙に書き出した文字がどんどんカオス化していくところが面白い!
いとうさん本人はかなり落ち込んで、自分は耄碌してるんじゃないかと心配してます。
でも、大丈夫ですよ。忘れたった自覚があるうちは(笑)
1947冊目(今年252冊目)
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