『約束の猫』 村上早紀+げみ
子猫と出会って、家では飼えそうにないので隠れ家で飼おうとした少女。子猫を家に連れて帰った少女。病気になって猫と暮らせなくなるかもしれないと悲しむ青年。そして、子猫の生まれ変わりかもしれない少女。猫はなにも話さないけれど、なにかを伝えてくれる。そばにいてくれる。
自分だって弱い人間なのに、か弱い子猫を前にすると放っておけなくなってしまう気持ちが湧いてくるのはなぜなのでしょう。心の奥にある誰かを守りたいという気持ちを思い出すからなのでしょうか?それとも、その子に自分を投影して、放っておけない!と思うからなのでしょうか。
もう子供はできないだろうと言われていたおかあさんが女の子を生むことができたのは、
病気で死ぬかもしれないと思っていた青年が生き続けられたのは、
なぜだったのでしょうね。
人と猫の共同生活は5000年も続いているというから、言葉はなくてもわかり合えることがたくさんあるのかしら。
「七日間のスノウ」「五千年ぶんの夜」「春の約束」「約束の猫」の4編が収められています。
#約束の猫 #NetGalleyJP
1953冊目(今年258冊目)
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