『天気が良ければ訪ねて行きます』 イ・ドウ
ヘウォンは冬の間だけと心に決めて、故郷の町へ戻ってきました。おばあちゃんがやっていた宿は、今はミョンヨ叔母さんが引き継いでペンション「クルミハウス」として営業しています。ここで育った彼女は、子供の頃に使っていた部屋で一冬の間暮らすつもりです。
隣にあった空き家の前に「グッドナイト書店」という看板が出ていました。そこは、ヘウォンの幼なじみのウンソプが開いた書店だったのです。ヘウォンが店の前を通ったとき、店は閉まっていました。でもウンソプは店の中にいて、こちらに歩いてくるヘウォンの姿を見てビックリしました。だって、彼女はウンソプの初恋の人だったのですから。
ヘウォンとウンソプの恋の話が中心になってくるけれど、グッドナイト書店の方が気になってしまいます。
グッドナイト書店へ学校の帰りに寄っていく小学生のスンホくんはおじいさんと2人暮らし。おじいさんが仕事から戻るまでここで宿題をしたり本を読んだりして過ごしています。この書店には本を預けておくための本棚があって、そこに預けた本を読みに来る人達もいます。読書会にやってくる人もいます。
田舎の小さな本屋さんだけど、webで本を買ってくれる人がいたり、イベントにやってくる人がいたり、こういう本屋さんってのも魅力的だなって思います。本を売るだけでなく出版もしようかなとウンソプは考えています。
登場人物や地名が韓国語なのを除いたら、日本でこんなことがあっても不思議じゃないなって感じがします。それくらい、韓国と日本は似てるのですね。
グッドナイト書店がホントにあったら行ってみたいなと思っちゃいました。
#天気が良ければ会いに行きます #NetGalleyJP
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