『「やりたいこと」が見つかる時間編集術』 長倉顕太
ゴール地点よりスタート地点が大切(本文より)
「やりたいこと」を考えるとき、資格を取るとか、何キロやせる、のようなゴール地点のことばかり考えがちですけど、スタート地点のことを忘れてるっていい指摘だと思います。もともとスポーツが得意で、その種目で全国大会に出たいというような目標設定ならスタート地点が明確ですけど、何か資格を取りたいというようなゴールを決めても、自分が今いるレベル(スタート地点)をちゃんと理解していなかったら、無駄なことをしてしまうかもしれません。
基礎ができていないのに応用から始めようとしたら、ちっともわからないということになるし、ある程度基礎があるのに1から始めるのは時間の無駄ということになります。
そして、自分の能力とかやる気の問題もあるけれど、「金銭的に無理はないか」や「環境がどうか」なども重要です。それを無視していてはゴール設定はできません。
多くの人は「やりたいこと」なんかないのが普通だと思っています。
これですよね!これを誰も言ってくれないからみんな自分探しをしちゃってたんです。子供の頃から絵が好きとか、家業があるとか、悩まなくても目標を設定できる人はそんなに大勢いません。なのに「みんなと同じようにやりたいことを見つけなきゃ」って勘違いしちゃって、ずっと悩んできたんだなぁ。そんなことないよって、この一言は重要だと思います。そんなものなくても生きていけるよって気がついたら、肩の荷がすっと下りるじゃないですか。
そもそも、「アンプロダクティブタイム」とはなんなのか。それは単純に「何もしない時間」
著者がこの本の中で言っているのは、仕事はさっさと終わらせて、アンプロダクティブタイム(自由な時間)を作ろうということです。何もしない時間がなかったら、考えたり感じたりすることができないということです。
毎日、通勤に時間を取られ、通常の仕事時間だけでなく残業までして時間を取られてしまったら、自分のために使う時間なんて無くなっちゃう!そんなことをしていたら、自分が闇雲にすり減ってしまうだけで、やる気をなくすだけで、生きている意味すら分からなくなっちゃうじゃないか!って思いませんか?
日本人って真面目なのか、貧乏症なのか、何もしないということが不得意です。旅行に行ってもひたすらに観光やショッピングに走ってしまって、ただのんびりするってことに罪悪感を感じているような人が多いです。いつもと違う場所で気持ちをリセットするって大事ですよね。
普段の生活だって、休憩時間にはお茶しながらのんびりすればいいのに、すぐにスマホの画面を見てしまったり。それじゃ休んだことにならないんじゃない?なんて思います。
何もしない、誰にも束縛されない、そんな時間があって初めて自分のことを考えられるんじゃないかしら?その自由な時間を作り出すために、こんなことをしてはどうでしょう?という問いかけがこの本の中にたくさんあるのです。
この本から、自分を見直すヒントをいくつもいただきました。
- ストレスが発生したら必ず「ひと呼吸置く」
- 迷ったら、未知のものを選ぶ
- 25分集中して5分休憩
- テイク以上のギブをしたときに、チャンスが訪れる。
#やりたいことが見つかる時間編集術 #NetGalleyJP
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