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『キャンドル』 村上雅郁

キャンドル

村上雅郁(むらかみ まさふみ)

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 小6の螢一と翔真はいつも一緒にいます。クラスも一緒だし、遊ぶのも一緒。でも、それぞれに問題を抱えています。

 螢一は1年生の時に事故で母親を亡くしました。父親は一生懸命に明るく接してくれるけど、螢一の心の奥の方にはいつもさみしさがただよっているのです。

 翔真は元気な男の子だけど、いつもスカートを履いています。野球もゲームも好きな女装男子。小学生の間はこうやって自分らしくしていられるけれど、中学校に入ったら制服っていう厄介な問題があるのです。毎日詰襟なんか着て学校へ行くのは嫌だと悩んでいます。

 

 ある日、蛍一は備品室で小さな箱をみつけて、それから、不思議な体験をするようになってしまったんです。花という女の子が、瑛という子と一緒に音楽を聞いたり話をしたりしている景色が見えてくる、というか、体感するようになってしまったのです

 翔真の生き方を頭では理解しているつもりだけど、どこかで他人ごととして考えていたのだと気付いたとき、蛍一はどんなにショックを受けたのかしら?

 自分が母親がいないさみしさを誰にもわかってもらえないと思っていたように、翔真だって自分らしい生き方を誰にもわかってもらえない、一番仲の良い蛍一にもわかってもらえないって思ってたとしたら、それはとてつもなく悲しいことなんだって気がついたんだよね。

 自分が一番大事だと思っている人を、どれだけ大事にできるのか?それを考えたら、いい加減な気持ちでいられないよね。蛍一のお父さんが言っていたように、自分が思っていることは最大限相手に伝えなくっちゃ!言葉にしなけりゃ伝わらないことがたくさんあるんだ。

 「キャンドル」という曲が、蛍一と翔真を、花と瑛を、時を超えて、つないでいたのがとてもステキでした。

#キャンドル #NetGalleyJP

1964冊目(今年269冊目)

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