『喧嘩上等(うさぎとマツコの往復書簡3)』 中村うさぎ マツコ・デラックス
アンタの、「リーダーがボンクラでもそれなりに回っていく社会。ある時期まで、日本はそんな国だった気がする」って発言は、まさしくおっしゃる通りなんだけれども、一つだけちょっと違うのかなって思うのが「気がする」が必要ないってところだわ。(マツコ)
神様にお祈りしたのよ。
「神様、私は幸せになりたくありません。幸せという名の思考停止に陥るくらいなら、私を一生幸せから遠ざけて悪あがきさせてください。その代わり、死ぬまで考え続ける力をお与えください。」(うさぎ)
2人は全く違う人間、考え方も生き方も違うんだけど、でも似てる。何処が似ているのか?それは普通じゃないってところだな。普通の人が求めるような幸せとか、安定とか、家族とかからはかけ離れた生活をしている。でも、不幸なわけじゃない。自分の本能が求めることをやっているだけなんだと思う。
マツコさんは女装だから、女になりたい男だと思われてしまいがちだけど、どうも違うらしい。自分の認識としては男性で、好きになるのは男性。でも、服装や化粧なんかは女性のスタイルが好きということらしい。だから性同一性障害ではないって言っている。アタシの性別は男なんだって。
うさぎさんは、整形手術や豊胸手術を一生懸命にやっていたころは「男にモテたいから」と思っていたんだけど、実際にはちっともモテなくて、そこで気がついたのが「男のためじゃなく、自分の満足のため」にこんなことをしてたってこと。
2人の会話には根底に信頼があるから、辛辣なことを言い合っていても大丈夫なんだなぁ。こういうのが会話ってものなんだよなって思う。真剣に怒ったり、笑ったりするのっていいな。こういう相手がいるって素晴らしいことだとだなぁ。魂の双子がいるって羨ましい。
1984冊目(今年4冊目)
« 『紙つなげ!彼らが本の紙を造っている』 佐々涼子 | トップページ | 『終電車ならとっくに行ってしまった』 フジモトマサル »
「日本の作家 な行」カテゴリの記事
- 『めぐる糸 明治浪漫霊異譚』 永井紗耶子 26-140-3899(2026.05.20)
- 『森のはずれの美術館の話』 梨木香歩 ゲオルグ・ハレンスレーベン 26-50-3809(2026.02.20)
- 『今日もぼーっと行ってきます』 中島京子 26-44-3803(2026.02.14)
- 『キッチン常夜灯 夜ふけのオニオングラタンスープ』長月雨音 26-32-3791(2026.02.02)
「日本の作家 ま行」カテゴリの記事
- 『海苔と卵と朝めし』 向田邦子 26-94-3853(2026.04.04)
- 『考察する若者たち』 三宅香帆 26-73-3832(2026.03.15)
- 『モトムラタツヒコの読書の絵日記』 モトムラタツヒコ 26/13-71-3830(2026.03.13)
- 『雀ちょっちょ』 村木嵐 26-89-3848(2026.03.30)
- 『ユリの便箋』 森川成美 26-65-3824(2026.03.07)
« 『紙つなげ!彼らが本の紙を造っている』 佐々涼子 | トップページ | 『終電車ならとっくに行ってしまった』 フジモトマサル »



コメント