『コルビュジエさんのつくりたかった美術館』 五十川藍子 金子ともこ
上野の西洋美術館は、ル・コルビュジェ氏が設計した建物です。彼はコンクリートを使うことによって、それまでの西洋建築では成しえなかった「光を大胆に取り入れる」ことに主眼を置いた設計をしています。
館内は、まるで巻貝のようにグルグルと旋回していくルートが作られています。こういうアイデアもコルビュジェ氏独特のものです。
コンクリートという近代的な材料を使いながら、環境との一体感を大事にするコルビュジェ氏のデザインは、彼の弟子たちによってその後も生き続けています。
コルビュジェ氏に出会うことができた少年は幸せですね。この世にある「美」についてコルビュジェ氏から直接教えてもらえたのですもの。
西洋美術館へ行ったら、絵を楽しむのは勿論ですけど、これからは建物のことも楽しめそうです。
2009冊目(今年29冊目)
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