『家族で楽しむ「まんが発見!」⑨ハレハレ大行進』松田哲夫 編
わたしが子供の頃に読んでいたマンガは、「面白い」「楽しい」「子どもの夢」がテーマのものがほとんどでした。マンガってそんなものと思っていたら「劇画」というものが登場したのです。対象とする読者は大人で、黒っぽいだなぁって感じてました。そして「ガロ」という雑誌が登場しました。「ガロ」で発表された作品の中で私が読んだことあるのは「カムイ伝」くらいかな?
この本に納められている中で、わたしが知っていたのは「感染るんです。」と「ねじ式」位ですけど、それ以外もシュールな感じのものが多いですね。
ちょっと怖いけど「烏口」は凄いアイデアだなって感心しました。
「田辺のつる」の不条理な感じは現代にも通じる感じだなと思います。ちょっとボケたおばあちゃんの扱いって確かにあんな感じですもの。それでも、家族の人数が多いだけ今よりマシかなって気もします。ストーリーとは無関係に、おばあちゃんが「きいちのぬりえ」みたいで可愛いのに心を奪われました(笑)
【収録作品】
・つげ義春 ねじ式
・佐々木マキ ヴェトナム討論
・林静一 まっかっかロック
・赤瀬川原平 烏口
・岡田史子 墓地へゆく道
・高野文子 田辺のつる
・田中政志 「ゴン」より ゴン,食べそして眠る。
・唐沢なをき 「怪奇版画男」より
・吉田戦車 「伝染るんです。」より
・いがらしみきお 「ぼのぼの」より
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2012冊目(今年32冊目)
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