『柴ばあと豆柴太2』 ヤマモトヨウコ
あの津波が来た日のことは誰も忘れていません。あの日亡くなってしまった柴田くんのことを同級生は決して忘れていません。柴田くんの写真と一緒に卒業式をしました。成人式ももちろん一緒にやらなきゃと思って、みんなで集まりました。君のことを絶対に忘れないから、君はぼくらの同級生なんだから!
柴ばあは元気そうにしてますが、やっぱり歳には勝てません。最近ぼぅっとしていることが増えてしまいました。
豆柴太は、あいかわらず食い意地が張ってます。そして、ぐんぐん大きくなりました。
「豆柴太」という名前をつけてもらったのは、そういう意味があったのかという秘密が分かりました。これもみんなの気持ちの表れなのでしょうね。
津波で大勢の人たちが行方不明になりました。漁師さんは網を投げるたびに、町の人たちは海辺を歩くたびに、せめて遺品の一つでも見つからないかと思い続けているのです。空っぽのお墓は悲しすぎますから。生き残った自分たちがいる間に、何かが見つかることを期待しているのです。
そんな切ない思いがあるって、今まで気がつきませんでした。そうですよね。自分の大事な人のことなんですもの。
#柴ばあと豆柴太2 #NetGalleyJP
2016冊目(今年36冊目)
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