『うそ』 谷川俊太郎 中山信一
ぼくは きっと うそをつくだろう(本文より)
これまで生きてきて「うそ」をついたことはありませんと言う人はいるのでしょうか?
きっとほとんどいないと思います。最近「わきまえた方」という言葉が話題になってますけど、そういう人たちって「心に思っていても言わない人」ですよね。たとえ直接的な「うそ」をつかなくても、自分が思っていることを伝えないという「うそ」をついているのです。
「忖度」とか「わきまえる」とか「空気を読む」とかって、結局は「うそ」につながるわけで、それは思想の自由を阻害しているんです。
詐欺師のように、自分の都合で「うそ」をつくのは悪いことだとみんな言うのに、「わきまえたうそをつく」ことを美談のようにしているのは、おかしいと思うのです。
おかあさんは うそをつくなと いうけれど
おかあさんも うそをついたことが あって
「うそ」と共にわたしたちは生きてるんだよなぁ。その「うそ」に潰されることがないように生きていきたいなと思うのです。
#うそ #NetGalleyJP
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