『明日の自分が確実に変わる10分読書』 吉田裕子
ザイガニックという旧ソ連の心理学者によると、「キリのよいところで終えると、スッキリと完結したことにより脳がかえって忘れやすくなっています。むしろ、キリの悪いところで中断した未完の状態の方が、印象に残りやすい」ということだそうです。細切れ読書おおいにウェルカム、なのです。(本文より)
たった10分では大して読めないじゃないと思っている人がいたら、それはもったいないってことですね。キリがいいところまで読まなくていいから、一度に数ページでいいから読むって思ったら、結構読書する時間ってありますよね。電車を待っている間、何かの行列をしている間、トイレの時間やお風呂の時間だって本は読めます。
紙の本じゃなくても、スマホでもタブレットでも本を読むことはできるんですから、ちょっとずつでも読書してみましょうよと著者は訴えています。
とにかく、いろんな本を読むことでボキャブラリーや読解力が増すのは間違いありません。どんなジャンルの本だっていいんです、面白そうだなって思う本を読んでみましょうよ。
1行感想で「読んだ本を忘れない」
ある程度本を読むようになると、どの本を読んだのか忘れてしまうことが良くあります。本を読み進みながら、前に読んだなぁって気がつくこともあります。そんなことの防止のためにも、せっかく読んだ本のことを忘れないためにも記録をするって大事です。でも、なるべくなら簡単にっていう気持ちもあります。そんなときには、手帳に1行何かを書き残せばいいんです。本のタイトルと、自分が考えたこととか、主人公の名前とか、気になったセリフとか、どこの本屋さんで買ったのかなんてのも、後で見た時に面白い記録になるかもしれません。
出かける時にはバッグに本を一冊入れておくとか、スマホで青空文庫を読むのもお手軽でいいかもしれません。たった10分、されど10分の読書が人生を変えるかも~!
2050冊目(今年70冊目)
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