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『スーパーマーケットでは人生を考えさせられる』 銀色夏生

スーパーマーケットでは人生を考えさせられる

銀色夏生(ぎんいろ なつお)

幻冬舎文庫

 銀色夏生さんっていうと写真と短文というイメージだったので、このエッセイを読んでちょっとビックリでした。いつも行くスーパーでどんな買い物をしているかという描写が、いつものスッキリした感じではなくて、普通の中年女性の日常という感じなのです。

 特設コーナーで販売されているお菓子やお惣菜に興味津々だったり。新しく入ったテナントさんはいつまで続くんだろうと心配したり、けっこうたくさん買物をするんだなぁって感心しながら読みました。

 

 レジの人やテナントの店員さんの好き嫌いとか、確かにありますねぇ。不愛想な人、品物の扱いが乱暴な人、説明が下手な人、客商売に向いてないだろうって人とか、いろんな困った人がいます。でも、それ以上に一生懸命、元気にやっている店員さんもいるから、また買いに行こうって思うんですよね。

 わたしはオシャレなスーパーよりも、下町のスーパーや八百屋さんの方が好きだから、銀色さんみたいな買い物をしたことないなぁ。そんなにたくさん買物したら、随分お高いんじゃない?なんて思っちゃいました。

 

 買い物って、それぞれの個性が出ますよね。必要なものだけチャッチャと買って帰る人もいれば、お店の中をグルグル回り続けている人もいます。買うものをリストアップしてくる人もいれば、お店で目に付いたものを買っていく人もいます。

 どんな買い方をしてもいいけど、賞味期限の長いものを求めて奥の方から取ってるあなた。それはカッコ悪いですよ!って言いたいなぁ。

2042冊目(今年62冊目)

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