『“ひとり出版社”という働きかた』 西山雅子
この間、ピーター・バラカンさんのポッドキャスト「The Lifestyle MUSEUM」のバックナンバーでミシマ社の三島邦弘さんのお話を聞いて、小さな出版社というものに興味を持ち、この本を読んでみました。ミシマ社もこの本の中で紹介されていますが、この中では大きい規模の出版社です。
出版社というと大きな会社中心でしたが、今は様々な技術が進歩しているので、一人でも出版社をやっていけるのです。日本で書籍を販売するには取次店を通すということが一般的ですけど、そんなに大量に印刷するのでもない場合、小さな出版社だからできるということもあるのです。
書籍を売るといっても、売る場所は書店だけではありません。出版社自らネット通販する場合もあるし、雑貨屋さんや飲食店に置いてもらって販売する場合もあります。
この本は、ひとり出版(港の人、赤々舎、ミシマ社、土曜社、タバブックス等)をやっている方々への取材で作られています。ひとりで出版をやるようになったきっかけはいろいろですけど、みなさんに共通しているのは、自分が納得できる本を作りたいということなんです。この人の作品を本にしたい!この作品を復刻したい!そういう熱意で本を作る人がいるって素晴らしいことです。
それが本であれ、雑誌であれ、面白い出版物を作ってくださる方たちのことを知るのは、とても楽しいですね。
あるとき、夫がデザイナーさんに「あなたにまかせたんだから、あなたが決めてくれ。デザインは民主主義じゃないから」と言ったことがあったんです。「いいこと言うな、この人」と思って(ゆめある舎 谷川恵)
これこそがひとり出版の心意気ですね。
2056冊目(今年76冊目)
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