『さざなみのよる』 木皿泉
ナスミはこともなげに、そう言った。
「もどりたいと思った瞬間、人はもどれるんだよ」
ナスミさんは末期がんで病院のベッドにいます。家族は彼女のことだから、きっとしぶとく生き残るよって思ってました。
ナスミさんはとてもエキセントリックな女性です。学生時代に家出を何度も繰り返したり、いろんな意味で目立ってしょうがない子だったんだろうなぁって想像できます。
1フジ、2タカ、3ナスミって、言葉にしてみると面白いなぁ。親は良かれと思って付けた名前なんだろうけど、インパクトあり過ぎですね。
登場するそれぞれの人が、ナスミさんとの思い出を持っています。雑なように見えてとても優しい人だったって、みんな思っています。同僚の不倫相手を殴ってしまったり、ダイヤモンドの指輪のこととか、不器用だけど誠実な心を持った人だったんですね。
ナスミさんは亡くなってしまったけど、みんなの心の中に生きてるんだなって思ったら、涙が出てきました。
2055冊目(今年75冊目)
« 『あるがままに自閉症です』 東田直樹 | トップページ | 『“ひとり出版社”という働きかた』 西山雅子 »
「日本の作家 か行」カテゴリの記事
- 『新編 日本の面影 Ⅰ』 ラフカディオ・ハーン 26-38-3797(2026.02.08)
- 『トットあした』 黒柳徹子 26-24-3783(2026.01.25)
- 『最後の晩餐 久米宏対話集』 久米宏 26-19-3778(2026.01.20)
- 『言葉のトランジット』 グレゴリー・ケズナジャット 26-20-3779(2026.01.21)
「文学賞」カテゴリの記事
- 『サンショウウオの四十九日』 朝比奈秋 25-127-3523(2025.05.10)
- 『東京都同情塔』 九段理江 25-121-3517(2025.05.04)
- 『藍を継ぐ海』 伊与原新 25-112-3508(2025.04.25)
- 『ラブカは静かに弓を持つ』 安壇美緒 24-169(2024.06.13)
- 『赤と青とエスキース』 青山美智子 24-163(2024.06.07)



コメント