『どこかでだれかも食べている』 オノナツメ
これまでに読んだオノ・ナツメさんの作品って、割と乾いた感じのものが多かったから、この作品は意表を突かれた感じがします。食事ってその人らしさが思いっきり出るところだから、食べ物に関する心理を描くって面白いなと思います。
お惣菜をセレクトして頼めるお弁当屋さんのお兄さんが、おかずの選択が自分とあっている人のことが気になって「あの人が彼女だったらデートで食事に困らないだろうな」って思う所がとっても好きだなぁ!
最後の「夏・山・カレー」こういう展開ができるってすごいなぁ!こんな夏を過ごしたいなぁって心から思います。
お母さんが作ってくれたごはんで、どれが好き?っていうところで「お母さんは料理はあんまり得意じゃないって言ってた割には、ロールキャベツみたいな手のかかるものを良く作ってくれたよね」っていう姉妹の会話がいいなぁ。
わたしの母が作ってくれたもので、あれが美味しかったなぁって思い出すのは「けんちん汁」と「しめ鯖」です。こういう風に思い出せるのって幸せなんだろうなぁ。
おでんにはんぺんって、関東では当たり前だけど、関西の人は入れないのね。だから初めてはんぺんを入れた日は必ず「わぁ!」って思うんだってところが面白かったなぁ。思いっきり膨らんだはんぺんが、汁を吸ってくたくたになったのを食べるのが好きなわたしです。
オノ・ナツメさんって、こういう作品も書くんだって、感心しながら読みました。
CREA web コミックエッセイルーム 2016年10月~2018年6月掲載分
2101冊目(今年121冊目)
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