『図書室のピーナッツ』 竹内真
図書室のキリギリス で臨時職員として高校の図書室で働くことになった詩織さん、あっというまに1年が過ぎ、なんちゃって司書ではなく本当の司書になりたいと思うようになりました。
生徒たちに質問されたり、自分でも興味を持ったりすることが増えて、市立図書館へ通うことが増えました。そこの司書である山村さんは、ちょっと怖い感じもあるけれど、どんな質問にもきちっと答えてくれる人です。いろんな質問を彼にぶつけるうちに、少しずつ彼の良さが分かってきました。
レファレンスサービスというのは、決して答えを教えることではないと山村さんは言います。どうやったら調べられるのか?どんな参考文献があるのか?そういう紹介をしたり、手助けをするのが司書の仕事だというのです。依頼者の探求心を助けることが大事なのね。なるほど、と思う詩織さんです。
目標の1年間で、詩織さんは司書になれるのでしょうか?
そして、山村さんとの関係はどう進展していくのかしら?
この本には4つの物語が収められています。
第一話 サンタクロースの証明
第二話 ハイブリッドの小原庄助
第三話 ロゼッタストーンの伝言板
第四話 ピーナッツの書架整理
第四話の「ウッドストックという名前は1970年につけられました」という文章に、なるほど~と思い、改めて調べてみたところ、「その鳥の名前が“ウッドストック”と判明したのは1970年6月22日」でした。調べ物をするって楽しいわ!
2102冊目(今年122冊目)
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