『お江戸豆吉 けんか餅』 桐生環 野間与太郎
豆吉は日本橋の菓子屋「鶴亀屋」に奉公しています。旦那様もおかみさんも、奉公人のみんなもいい人ばっかりだけど、大柄で気が短い若旦那だけが苦手なんです。なのに、何の因果かお店から追い出された若旦那と一緒に引越ししなければならなくなって、これからどうなるのか頭が痛いです。
浅草の小さな店を2人でやっていくことになりました。最初は怖かった若旦那も、仕事熱心だし、まだ見習いの自分に優しく接してくれるということがわかって、少し好きになってきました。
ご近所づきあいも少しずつできるようになりました。近所に住む髪結いのお竜さんも、建具屋の辰五郎さんも、口は悪いけど、いかにも江戸っ子という感じの気持ちのいい人達で、お店のおとくいさんになってくれました。
米蔵とおまえとでどうかよろしく頼みます。
おかみさんにそう言われたときには、はっきり感じ取れなかった何かが、急に光に照らされて姿を見せてくれたような感じだ。
(おいらの仕事は若だんなを支えることだ・・・。)(本文より)
おかみさんは、おいらなら大丈夫だと思って任せてくれたんだな。その信頼に応えたい。若旦那の力になりたいと思う豆吉はけなげですねぇ。この調子で修行していったら、きっといい職人さんになるでしょうね。
若旦那は気が短くて喧嘩っ早いけど、仕事熱心なのは確かです。でも、お坊ちゃんだから甘いところもあるってご両親は思っていたのでしょうね。だから、家が貧乏で小さいうちから奉公に出された豆吉とやっていくことで、人生の勉強ができると踏んでいたのでしょうね。
続編もありそうだから、次はどんなお菓子が登場するのか楽しみです。
#お江戸豆吉けんか餅 #NetGalleyJP
2089冊目(今年109冊目)
本の帯に私のレビューの一部を使っていただきました。
ありがとうございます。
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