『ジヴェルニーの食卓』 原田マハ
画家は絵が売れるようになって初めてお金を得ることができるようになります。どんなに有名な画家であっても、ほとんどの人が売れない時代、お金がない時代を耐え忍んできたのです。
そして、有名な画家になったとしても、歳をとって体力がなくなったり、目が見えなくなったりという苦しみを味わう人がほとんどです。でも、彼らは描き続けます。だって「絵を描くこと=生きる」ということなのですから。
そんな画家を支える家族は、想像できないほどの忍耐が必要なのでしょうね。でも、それを耐えられるだけの愛があるからこそ支え続けられたのでしょう。そんな4つの物語が、この本に収められています。
・うつくしい墓 アンリ・マティス
・エトワール エドガー・ドガとメアリー・カサット
・タンギー爺さん ポール・セザンヌ
・ジヴェルニーの食卓 クロード・モネ
かつてボストン美術館を訪ねた時に、モネの睡蓮の絵が余りにも大きくてビックリしたことを思い出しました。それまで美術の教科書でしか見たことがなかったので、「一見は百聞に如かず」とは、このことだなぁと思ったのです。
この本の中でメアリー・カサットが大きく取り上げられているのが嬉しいなぁ。彼女の絵は日本では今一つ知名度が低いですけど、とても魅力的な画家なんですもの。
2109冊目(今年129冊目)
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