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『目でみることば 2』 おかべたかし 山出高士

目でみることば 2

おかべたかし 文

山出高士(やまで たかし)写真

東京書籍

「ぶっきらぼう」「ぐれる」「銀ブラ」から、「指南」「醍醐味」「タニマチ」「三行半」まで、40の言葉の由来を本当に撮ってみた、撮りに行った。ばかばかしくも壮大な写真集、待望の第2集。(書籍紹介より)

 表紙の写真は「長い物には巻かれろ」の語源、象の鼻に巻かれているところです。こうやって写真で見ると、妙な説得力がありますね。

珍しいものほど簡単に見つかる(本文より)

 この本では、ことばの語源を写真と共に説明してくれているのですが、その写真を撮るのに、日常には存在しないものの写真を撮る方が簡単なのです。たとえば、象や虎なら動物園へ、めずらしい花なら植物園へ行けば写真が撮れます。でも、意外と難しいのがそのへんにいそうなものです。オケラとかぺんぺん草の写真を撮ろうとしたら、自分で探すしかありません。そういうことって、普段気づかないですよね。

葛藤(かっとう)
「葛(くず)や藤の蔓(つる)がもつれ絡む様」から、対立する感情に迷い悩む状態を表します。
 葛は繁殖力が高く、近くにある木やフェンスに絡んでどんどん増えるのだそうです。葛藤する気持ちがいつまでも残るのも、由来通りなのかしら。

片棒を担ぐ(かたぼうをかつぐ)
駕籠(かご)は2人で担ぐものなので、ともに同じ仕事をすること。それが転じて悪事を一緒に働くという意味に。
 相棒ということばも、駕籠に由来しているそうです。

へそくり
「綜麻(へそ)」とは麻糸を巻きつけた糸巻きのことで、女性が糸を繰る内職をして得たお金を「へそくり金」と呼んだところから生まれた言葉です。
 「へそ曲がり」というのも、糸巻が曲がっているときれいな布が織れないというということから生まれたことばだそうです。
 今はこういう仕事をする人がいなくなってしまったから、へその意味を分からずに使っているんですね。

 

 普段使っていることばなのに、昔はそういう仕事があったんだとか、そういう道具があったのかなんて、語源を知ると違う感じを持ちますね。

 「下駄箱」や「筆箱」のように、入れるものが違ってしまっても使い続けることばもあれば、使わなくなってしまうことばもあるのでしょうね。

2121冊目(今年141冊目)

目でみることば 

目でみることば 有頂天 

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