『師匠!』 内海桂子
昨年97歳でお亡くなりになった桂子師匠、この本は御年90歳のころの記録です。
お仕事はいつも着物なので、髪も着付けも自分でされてるとは恐れ入りました。
80代で足の骨を骨折したり、乳がんになったりしてますけど、そんなもの跳ね飛ばして元気に生きている姿がとっても眩しい!
24歳年下のご亭主と、二人三脚で生きている姿もいいなぁ。「歳をとって、やっと人に頼ることを覚えた」という師匠の気丈さがカッコいい!
「しゅくしゅく」ということばが大臣の口からたくさん使われているけど、やっていることを見るととても「おごそかに」という意味には思えません。記者さんもボケていないで突っ込みなさいよ。それは「コソコソとやる」という意味ですかって。(本文より)
まともにしゃべれない政治家が増えていやんなっちゃうなぁって思っていたところに、この桂子師匠のお言葉に感動してしまいました。
ダメな奴にはダメだって言ってやんないとわからないんだよって、師匠は何度もおっしゃってます。ホント、その通りです。
「ダメ出ししたら、ホントのことを言ったら、左遷される」という恐怖で周りを抑え込もうとしている誰かさん、もういい加減にしてください。
桂子師匠の爪の垢を煎じて飲んでも、治らないなぁ、きっと。
図書室のバシラドールで紹介されてたこの本、桂子師匠のことばと梅さんの写真の組み合わせが面白かったです。
2143冊目(今年163冊目)
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