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『やっぱり、このゴミは収集できません』 滝沢秀一

やっぱり、このゴミは収集できません

滝沢秀一(たきざわ しゅういち)

白夜書房

オムツなどのゴミは仕方がないにしても、今まで以上に可燃ごみから紙を抜き取って、資源に回した。送られてくるDMも、名前のところだけ千切ってシュレッダーに掛け、他の部分は雑紙に回した。今までは名前の書いてあるものは全てシュレッダーにかけていたが、名前のところだけにするとシュレッダーのゴミも減った。つまり可燃ごみも減る。(本文より)

 資源になるものを仕分けするとゴミは減ります。一人一人のレベルでは少しの差が、大勢のものとなると大きな差になります。みんながこういう気持ちを持ってくれたら、どれだけごみが減ることか?と思いますけど、現実はもっと厳しいのです。

 滝沢さんは、同僚の外国人から「日本人はなぜ捨てるものをわざわざ買うのか?」と聞かれて、答えに窮してしまいます。その時は欲しいと思ったから、後先なく買っちったというものが多いことや、市場に出る前に廃棄されてしまうものの多さに頭を悩ませてしまいます。

 

アメリカ人よりピザ食ってるんじゃねぇか?というくらい、過去にはないほど、ピザの箱を見たし、家の前で縄跳び、バドミントンをやっている光景もよく目にした。(2020年)5月以降はアマゾンの段ボールが異常に増えて、消費をすることで人はストレスを解消していることを知った。この場合も、買い物に行くのを我慢していることの表れで、多くの人が接触しないように努力している様子を見た。

 コロナ禍で消費スタイルが変わり、ゴミも変化してきました。食べ物も衣料品も宅配が増えました。段ボールや宅配のプラ容器が大量に出される様子から、コロナ禍で暮らす人たちの気持ちまで見えてきます。酒の缶や瓶のゴミが増え、家飲みをしている人が増えてくることもわかります。

 

小学校3年生くらいの男の子ふたりが僕らの姿を見て集積所に走っていった。その男の子たちは僕らがゴミを回収しやすいようにカラス避けネットをあげて持っていてくれた。
「おーー、マジで?めちゃめちゃ嬉しいよ。ありがとう!!」と手を振ると、何も言わず照れながらどっかに行ったと思ったら、次の集積所も同じようにカラス避けネットをあげて持っていてくれた。

 ギスギスした気持ちでいることが増えていたけれど、この少年たちのように優しい気持ちを忘れない人がいるってステキなことですね。今まで当たり前だと思っていたことが当たり前ではくなった今、ちょっとしたことに感謝するって気持ちが生まれるのはとてもいいことです。

 

日本の最終処分場はあと20年で埋め尽くされてしまう---
衝撃だった。20年ってあっという間よ。

 あと20年って、あくまでも今のペースでという計算ですよね。あと20年の間に日本の人口の中で一番多い団塊の世代がいなくなることで、大量の家や物がゴミになると考えると、20年持つのかなぁと悲観的になってしまいます。

 大量生産大量消費という幻にまだ取りつかれている人たちが、あちらこちらにいるような気がします。わたしたちの生活はもっとシンプルでいいはずなのにね。

 「本当の金持ちの家から出るゴミは分別もちゃんとしているし、量も少ない」という滝沢さんの言葉は重いです。ゴミを考えることは、生活のクオリティを考えることなのですね。

このゴミは収集できません ゴミ清掃員が見たあり得ない光景

2153冊目(今年173冊目)

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