『SDGsでわかる今ない仕事図鑑ハイパー 自分の才能発見ブック』
日本で一年以内にフリーランス(個人事業主)として働き始めた人が、2019年は287万人だったのにたいして、2020年には312万人となっているんだ。また、ある調査によるとアメリカでは、人口の約35%がフリーランスで働いているんだ。学校を出て、ひとつの起業に就職して定年退職する、という人生は、どんどん普通ではなくなってきているんだ。(本文より)
これからの社会には、これまでなかった職業がたくさん生まれるはずです。これまでは、時間とか場所に縛られた仕事が多かったけれど、これからそういうものに縛られことが減り、既存の仕事の運び方も変わっていくでしょう。
たとえば、文章を書く仕事の人は、昔は手書きで原稿用紙に書いたものを、郵便で送ったり、出版社の人が取りに来たりしていたんです。だから、何か不都合があって原稿を失くしてしまうなんてこともありました。
次の時代にはFAXで送るようになりました。原稿の枚数が多いと時間はかかるけど、原稿紛失事故は無くなりました。
今はPCで入力したデータをメールで送っているから、電話代もかからないし、ページ数が多くったってあっという間に送れてしまいます。そして、仕事をする場所も一か所である必要がないのです。
こんな風に仕事の仕方はどんどん変わってきました。いまだに昔ながらの手順でなければできない仕事は、そんなに多くはないはずです。
住民票を取るのに、昔は役所に足を運ぶ必要がありました。時間も9時~17時に限定されてました。今はコンビニの複合機から出力できるから、時間の制約もなくなりました。
これまでは対面でなければできなかった行政相談なども、時間予約をしてテレビ電話を使って相談することができたら、ムダに役所で待つ必要もなくなるから、広い待合室もいらなくなりますよね。
そんな風に場所と時間に制約されない仕事は増えていくはずです。
これからの新しい仕事は、基本はサービスなんだと思います。これまで知らなかった知識を勉強したい、体験したいという人は大勢います。できる人にとっては簡単だけど、できない人にとっては難しいことというのが色々あります。とにかく、1から教わらないとだめだという人には個人指導。逆に独学を好む人もいますから、独学用メソッドを作る仕事も増えそうです。
老人が若者から習うということもあるし、逆に若者が老人に習うこともたくさんあるはずです。昔の日本人は着物を着ていましたから、着付けを習う人なんていませんでした。でも洋装の時代になったからこそ、着付けを習いたいという人が出てきたのです。
お料理の基本を習いたいとか、上手な字を書きたいなんていう子どもや若い人もいるはずです。昔からの技術を教えるという仕事も意外といけるかもしれません。
それともうひとつ、日本人は遊び方が下手だって思います。いろんな意味での遊び方を教えてくれる人は、それを仕事にできるんじゃないかしら?
SDGsで自由になる時間が増えた分、遊び方を教わりたいという真面目な日本人がかなりいそうな気がします。ザリガニ釣りでも散歩でも、ちゃんと習ってみると「あら、楽しい」という秘訣が必ずありますもの。そういうことを教えるという仕事が将来有望であるような気がします。
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