『二度読んだ本を三度読む』 柳広司
わたしは、同じ本を何度か読み返すということがほとんどありません。例外はドリトル先生シリーズと広瀬正の作品くらいです。あの本をまた読み返したいなぁと思うことはあるけれど、次から次からと出てくる本を追いかけていると、なかなか再読には至らないのです。ですから、この本のタイトル「二度読んだ本を三度読む」に値する本とは、どんな本なのだろう?ということに興味が湧いたのです。
柳広司は「ジョーカーゲーム」シリーズが印象的で、冷静で理詰めの人という印象を持っていました。でも、この本を読んでいて感じたのは「熱い人」ということです。筋の通らないことに、とことん戦う人なのだということを知りました。
山際淳司の「スローカーブを、もう一球」の評の中でオリンピックについて語る柳氏からは、ほぼ怒りに近いものを感じます。オリンピックは「アスリート・ファースト」ではなく「スポンサー・ファースト」じゃないか!という意見に、激しく同意なのです。かつては「アマチュアの祭典」だったオリンピックが、いつの間にかスポンサーの意向に沿って運営される大会になってしまっているのは、本当に残念です。
「スローカーブを、もう一球」は、タイトルは知っていたけれど何故か読んでいなかった本なので、ぜひ読んでみようと思います。
生涯のなかで何度か読み返したくなる本があるというのは、幸せなことなのでしょう。若いころに読んだのと、歳をとってから読んだのでは、違うことを感じるでしょうし、もし同じところで同じことを感じたとしたら、それもまた楽しいことなのかもしれません。
2147冊目(今年167冊目)
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