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『天使と悪魔のシネマ』 小野寺史宜

天使と悪魔のシネマ

小野寺史宜(おのでら ふみのり)

ポプラ社

 自分が死んでしまったって気がつかないとしたら、どうなるのかしら?自分の身体は死んじゃってるのに、意識だけが残ってしまったら、そういうのを霊って呼ぶのかしら?

 人が死ぬという状況を作るのは結局は人間の中にある何かだから、それをちょっと方向転換させる存在が天使と悪魔なのかなぁ?天使と悪魔って正反対の存在のだと思っていたけど、実は似たような仕事をしているのかもしれないなぁ。

 さぁ、ここで死んでもらいましょう!って悪魔は思ってたのに、何かの偶然で助かっちゃった人がいたり、間違えで死んでしまう人がいたり。どうせ死ぬなら誰かの役に立つ死に方をしましょうってお願いをしてたのは天使だったのかしら?悪魔だったのかしら?

 

 誰かを助けて死んでしまった人もいれば、ヤモリに助けてもらった人もいる。今助かっても、いつかはきっと死ぬ。死んでしまってから悔やんでもしょうがないから、生きてるうちに楽しいことをしないとね。

 

 この世に生まれてきた人は、必ず死ぬことが決まっているけど、最後がどうなるかはわからないからこそ、人間は生き続けられるのよね。わかっちゃったら生きているのが嫌になってしまうかもしれないもの。

 

この10編が収められています。 

・レイトショーのケイト・ショウ
・天使と一宮定男
・悪魔と園田深
・今宵守宮くんと
・カフェ霜鳥
・ほよん
・LOOKER
・おれ、降臨
・宇宙人来訪
・中津巧の余生

 

2145冊目(今年165冊目)

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