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『見つける東京』 岡部敬史 山出高士

見つける東京

岡部敬史(おかべ たかし)文

山出高士(やまで たかし)写真

東京書籍

 表紙の写真、聖橋からのこの風景が大好きです!

 JR中央線各駅停車(黄)、JR中央線快速(オレンジ)、地下鉄丸ノ内線(赤)、この3色の電車を一度に見られることはなかなかなくて、もし見られたら、その日はラッキーです!

 この写真は2009年に撮ったものですけど、この時は嬉しかったなぁ!

Hijiribasi

 

 この「目でみる」シリーズには、いつもいろんなことを教わりますが、今回おお~と思ったのは大森貝塚です。なぜか大森貝塚碑は大田区と品川区の2か所あるんです。これは当初、正確な発掘場所がわからなかったために、こんなことになってしまったのだそうですが、1984年の調査から品川区側の一が正しいということがわかったそうです。

 

 隅田川と荒川が分岐する「岩淵水門」は、平常時にはどうってことのない水門ですけど、台風などで増水したとき、この水門を閉めるかどうかは大変な問題なのです。

 この水門を閉めるとどうなるかというと、隅田川に水が流れなくなります。つまり隅田川流域の洪水は阻止され、東京の都心部を洪水から守る構造です。その代わり、荒川に大量の水が流れ込みます。最悪の場合には荒川流域の土地が浸水します。

 

 お菓子に見る東京らしさ(しょっぱいみたらし・シベリア・すあま)というページで、この3つのお菓子が東京下町ローカルなものだとわかってビックリです。わたしにとっては、子どものころからお馴染みの味なんですもの。町の和菓子屋さんには必ず、あんこのお団子・しょっぱいみたらし団子・すあまがあるんです。シベリアは昔のパン屋さんには必ずありました。今はヤマザキが作っているので、コンビニでも買えちゃいます。

 

 おでんの「ちくわぶ」も関東ローカルなんですね。これも、おでんには絶対に入れたいものですけど、子どものころから食べていなかった人にはピンとこないものなんでしょうね。しっかりと味が染みた「ちくわぶ」おいしいですよ~。

 ちくわぶは茹でてきな粉をかけてもおいしいし、薄切りにして炒め物に入れてもおいしいです。

 

 東京には様々なものがあるから、歩いているといろいろ見つかります。新宿の「淀橋浄水所跡」のように、かつてそこにあったけど今はないものもたくさんあります。こういう史跡を巡るのもまた楽しですね。

 かつてこの辺りは「淀橋区」でした。ヨドバシカメラという社名は「淀橋のカメラ屋」とお客様が読んでいたことからつけられたそうです。

 学生時代に、淀橋第二小学校へ中学校の制服を売るバイトで行ったことがありました。今は新宿ファーストウエストというビルになってしまっています。このビルの三階に旧淀橋第二小学校、淀橋第六小学校の資料が展示されているという情報を得たので、一度行ってみたいと思います。

2164冊目(今年184冊目)

#聖橋三線交差

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